(6)ノルウェー、スウェーデン型

英国はノルウェーやスウェーデン、アイスランドのように、欧州経済領域(EEA)や欧州自由貿易連合(EFTA)に加盟してEUと緊密な関係を保つ手もある。しかし、これらの国の一部が受け入れているEU予算への拠出や移民受け入れに同意する必要があり、英政府は離脱派市民にこの点を納得させなければならない。英金融セクターにとって非常に重要なEU市場へのアクセスも得られない。より英国独自のテーラーメード型となると、先述のシナリオになる。

(少なくとも今、英国民が望んでいる形ではなさそうだ)

(7)EUは一からやり直し

英国離脱がEUに及ぼす影響があまりに壊滅的なため、EU側はスタート地点に戻り、英国を含む新たな連合の創設に取り掛かる、という極端なシナリオもある。

(間違いなく確率は低い。少なくとも近い将来は)

(8)EUに再加盟

英国はいつでもEUに再加盟できると言う離脱派もいる。しかし長年にわたる交渉や全加盟国の承認など、厳しい道が待ち構えている。英国はユーロへの加盟など、これまで例外を認められていた条件も数多く飲まされるだろう。

(非常にメリットが小さく、しかも遠大なシナリオだ)

(9)スコットランドが独立

スコットランドには、英国から独立してEU離脱を避けたいと望む人々がいる。しかしEU当局者らは、英離脱後の空席に独立後のスコットランドがそのまま収まるわけにはいかない、と述べている。

 2014年、スコットランド独立の是非を問う住民投票が行われた時、EUは独立後のスコットランドが加盟を申請することはできるが、セルビアのように「最後尾」に並ぶことになり、ユーロではなくポンドを採用したいとの望みも叶えられない、と指摘していた。

(近い将来ではないが、スコットランドがいずれEUに加盟することはあり得る)

EUは他の加盟国の手前、強面で対応