[ロンドン 5日 ロイター] - スイスの保険大手チューリッヒ保険は5日、温暖化ガス排出実質ゼロを目指す保険会社の団体「ネットゼロ・インシュアランス・アライアンス(NZIA)」から離脱すると発表した。

同団体の創立メンバーの離脱は独ミュンヘン再保険に次いで2社目となる。

チューリッヒ保険は「顧客の(脱炭素の)移行を支援するために資源を集中させたい」と説明した。

先週離脱を表明したミュンヘン再保険は、気候変動に取り組む企業間の提携による独占禁止法上の懸念を理由に挙げたが、チューリッヒ保険の広報担当者は同様の懸念があったかどうかは明言を避けた。

ただ「(離脱は)かなり前から検討していた」と述べ、ミュンヘン再保険の判断を受けたものではないと指摘した。その上で「NZIAを脱退しても当グループの持続可能性への取り組みが変わることはない」と強調した。

米国では持続可能性への取り組みを巡って共和党議員を中心に反発が広がっており、独占禁止法違反に問われることへの懸念が企業の間で浮上している。法律の専門家は規制当局に対し、気候変動に取り組む企業を守る必要があると訴えている。

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