[29日 ロイター] - 米医薬品・健康関連用品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は29日、開発中の成人用の呼吸器合胞体ウイルス(RSV)感染症ワクチンの後期臨床試験を打ち切ると発表した。患者にとって最も高い効果をもたらす可能性のある医薬品開発に注力するためとしている。

同社は2021年に60歳以上の被験者2万7000人強が参加する世界規模の試験を開始。米国、英国、カナダ、オーストラリア、チリ、ブラジル、中国などの約300カ所で試験が進められてきた。試験の詳細は明らかにしなかった。

現時点で承認された中高年向けのRSVワクチンは存在しないが、米製薬大手ファイザーと英同業グラクソ・スミスクライン(GSK)がそれぞれ開発するRSVワクチンは米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が承認を推奨しており、米国での承認に1歩近づいた。FDAは両ワクチンの承認の是非を5月までに決定する見通し。

政府データによると、米国ではRSV感染症で毎年65歳以上の約1万4000人が死亡している。

アナリストらはRSVワクチン市場の規模を50億ドル強と推定しており、2030年までに100億ドルを上回ると予測している。

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