[ラリサ(ギリシャ) 2日 ロイター] - ギリシャ中部で2月28日に発生した列車どうしの正面衝突事故で、事故現場では2日も救助活動が続けられ、これまでに少なくとも57人の死亡が確認された。政府が事故原因の徹底究明と老朽化している鉄道設備への対応を確約する中、首都アテネでは約2000人が参加する抗議活動が行われた。
貨物列車と正面衝突した旅客列車には、連休を利用して帰省などしていた学生らを含む350人を超える乗客が乗っていた。列車は衝突後、脱線し炎上。焼け焦げた現場から収容された遺体は身元確認のためにDNA鑑定が必要になっている。
救助活動を行っている男性はロイターに対し「車両内の温度は1200度を超えた」とし、「人命救助ではなく遺体収容を行わなくてはならないのはつらい」と語った。
事故を受け鉄道労働組合はストライキを実施。2日は全国で列車の運行が停止した。
首都アテネでは2日、約2000人が抗議活動に参加。怒りの矛先は当局や鉄道会社に向けられ、1日夜にはアテネの鉄道会社の建物に石が投げつけられる騒ぎも起きた。
政府報道官は記者会見で「われわれは皆、この痛ましい事件に打ちのめされている」と語り、事故原因の徹底究明と老朽化した鉄道網の改善を確約した。