<女優がプロデュースする更年期女性向けのスキンケアブランドに、高級リゾートでの素敵な会議...更年期に悩む女性で稼ごうとするイベントへの違和感について>

筆者は今、更年期の真っただ中。いや、正確に言えば周閉経期(閉経に至るさまざまな変化の時期)にある。

いわゆる更年期は閉経前後の約10年を指すが、周閉経期は閉経に先立つ3~5年と閉経の確定(最後の生理から1年後)までを指す。一般的には40代のどこかで始まり、50代のどこかで終わる。

この間に、女性の生殖器系は妊娠可能な時期の終わりを告げるサインを発し(あるいは受け取り)始める。イライラ感や生理不順を伴うことが多く、一部の女性(私自身を含む)は戸惑い、動転し、時には地獄を味わう。

ちなみに「閉経」は月経の終了の意。特定の瞬間を指すのではなく、1年続けて生理がないと、最後の生理のときが閉経と認定される。

私の場合は数年前に気付いた。なんだか怒りっぽくなり、ちょっとしたことで泣くようにもなった。いつもは4週間だった生理のサイクルが3週間になり、ひどい寝汗をかくこともある。

つらい日々だ。そうしたら2月15日付のニューヨーク・タイムズ(NYT)・マガジンに、ジャーナリストのスーザン・ドミナスが更年期に関する誤解と「誤診」について詳しく論じた特集があった。

徹底した取材に基づく充実の内容で、40代半ばから50代半ばの私の女友達(たくさんいる)の間で大評判になった。

その記事は、いわゆる「更年期マーケティング」の問題にも触れていた。更年期に関する女性たちの悩みに付け込んで、新製品やサービスを売って稼ごうとする行為を更年期マーケティングと呼ぶ。

実際、多くの企業が巨大な更年期市場に参入している。既存の大企業だけではない。新興のベンチャー企業も(筆者の知る限りで)6社ある。

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