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高床式の家の外観 撮影:小川重雄 設計:福島加津也 + 中谷礼仁/千年村計画、福島加津也 + 冨永祥子建築設計事務所

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床上から外を眺める。撮影:小川重雄

高床は家を大地から浮かすことで、自然の脅威をかわし、通常は床下を井戸端会議の場所とし自然と皆が集まり、家畜を養う。さらに大地から一段高くなった床上は、大切な生活の場のみならず、先祖たちの形見を収納する大切な役目を持つのだ。

家は大地から少し浮くことで、人間の生活という新しい平面を作る。そして同時にそのやや高い床上からの地上に対して角度のついた眺めは、実は大地の上にいるだけでは見えなかった遠くの景色までを、連続したグラデーションとして眺めることができる。

この景色が人間の空間なのだ。というわけで今、この原稿もその床上から、遠くへと繋がっていく外の景色を見ながら書いている。