でも、もしかして同僚や私は楽なスタイルを求め過ぎ?その点を確かめたくて、商品レビューサイト「ワイヤカッター」でファッションや優れものの日用品について書いているジャスティン・クラジェスキーに聞いてみた。

分かったのは、ファッション通の彼でも私たちと同じように楽な格好をしているということ。「1日のうち8割の時間は、家でダラダラしているか外で走っているかだ」と、クラジェスキー。「だから1日の8割は、タンクトップを着て短パンをはいてる」

クラジェスキーも、オフィス用と夜の外出用の服はクローゼットの奥にしまったまま。テレビ会議のときは、短パンにヘンリーネックのTシャツを着る。ヘンリーネックにはボタンが付いているから、普通のTシャツよりおしゃれに見えるという。「ラフな服でもおしゃれに着こなす奴だと、相手に思ってもらえるよ」

正直言って、私はたまにドレスアップしたくなる。特にヒールの高い靴が恋しい。いま装いに気を使うのは、ちょっとかしこまったテレビ会議や、長いこと会っていない友達とテレビ電話でゆっくり話したいときくらいだ。服に頓着しなくなったので、たまのおしゃれが待ち遠しい。

こんなつらい時代に私が見つけた小さな希望は、いつかみんなでオフィスに戻れる日が来たら、前より楽に着られる服が許容されるようになってほしいということ。クラジェスキーが言うような、手触りも着心地もよくて、さりげなくおしゃれに見えるような服で仕事をしたい。

そして、ちょっとラフなスタイルでも受け入れてくれる社会になってほしい。水着は無理?でも、スエットくらいはいいんじゃない?

© 2020, The Slate Group

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