共和党活動家ジェイミー・ジョンソン氏は「彼には勝つチャンスがあったのに」と指摘し、「アイオワ州の住民は地元に来てもらうことを好む」と述べた。

夕食会に姿見せず

 ニューハンプシャー州の選挙キャンペーンでも、ルビオ氏が費やしたのは28日間のみ。ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が費やしたほぼ半分、そしてニュージャージー州知事のクリス・クリスティ氏とオハイオ州知事のジョン・ケーシック氏の約70日間からは大差となった。

 ニューハンプシャー州の共和党有力者ファーガス・カレン氏は各候補者を招いたイベント開催を計画したが、ブッシュ氏やケーシック氏は承諾した一方、ルビオ氏は出席しなかった。同州の保守活動家ルネ・プラマー氏も、共和党候補者と地元の指導者を招いた夕食会を開いたが、ルビオ氏は参加しなかった。

深み欠くとの懸念

 ルビオ氏をめぐる別の問題は、既に慣れたテーマでしか議論を展開できないという見方だ。

 クリスティ氏はこれに気が付き、ニューハンプシャー州予備選の直前に、ルビオ氏がかねてから使ってきた文言を繰り返しているのをとらえ、暗記しているだけだなどと批判。ルビオ氏が深みに欠けているという一部有権者の見方は強まった。

 トランプ氏のメディア席巻はライバル候補者が注目を得ることを困難にしてきた。しかしトランプ氏による攻撃的な発言に対し、ルビオ氏は2月25日のテキサス州ヒューストンでの討論会以降、同じような攻撃的な発言で対応。これも有権者にとっては「誤った判断」と映った。ルビオ氏はその後、トランプ氏への個人攻撃を後悔していると述べた。

移民改革への関与

 ルビオ氏が抱えていた問題は2013年1月28日までさかのぼるとの見方もある。ルビオ氏はこの日、超党派の上院議員らと米連邦議会議事堂で移民改革法案について記者会見を行った。

「8人組」と呼ばれる超党派議員らがまとめたこの法案は、メキシコとの国境管理強化などを条件に、不法移民に米市民権獲得への道を開く内容だった。

 その後、法案は反発を受け、ルビオ氏も同法案から距離を置くと、ヒスパニック系団体は同氏が諦めたとして非難した。

 予備選でトランプ氏が不法移民の強制送還やメキシコ国境沿いでの壁設置を表明して多くの保守派を喜ばせる中、ルビオ氏の移民改革法案への関与とその後の遠ざかりは、選挙キャンペーンに影を落としてきた。

 ライバル候補者の支持者らも、移民改革に背を向けたルビオ氏の態度を攻撃材料に利用して、批判広告を展開した。

 (Steve Holland記者、James Oliphant記者 翻訳:本田ももこ 編集:加藤京子)

[マイアミ 15日 ロイター]
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