<ただの「迷子」ではない──イルカを「認知症患者」にしてしまう物質とは?>

時々見かける「イルカが砂浜に打ち上げられている」というニュース。これは海水に含まれる毒素のために、アルツハイマー病の一種を患っているせいかもしれない。

米フロリダ州のハブス・シーワールド研究所の研究チームによると、イルカも認知症患者のように、時間や場所の感覚を失ってしまう場合がある。それは、淡水や河川の河口域や海水によく見られる藍藻類の毒素に慢性的にさらされた結果かもしれない。

かねてから藍藻毒には強い神経毒性があることが分かっており、動物実験では、アルツハイマー病に似た神経病理と認知機能の喪失が観察されている。

これらの毒素は、イルカのように、海の食物連鎖の上位に位置する動物ほど大量に蓄積されやすい。

今回の研究の結果は、学術誌コミュニケーションズ・バイオロジーに9月末に発表された。

それによると、北米でもトップクラスの生物多様性で知られるフロリダ州の水域インディアン・リバー・ラグーンで、藍藻類が大量発生した時期に打ち上げられたバンドウイルカ20頭を調べたところ、アルツハイマー病に特徴的な症状が見られたという。

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