動画を確認したうえで、クリスティは「クルーズの行動に落ち度はなかった」と考えている。

「首にヘビを巻いた状態でも、クルーズはとても落ち着いていた。ヘビがほとんど離れかけたときに、クルーズが首を回してヘビの位置を確認しようとした。その動きが突然すぎて、ヘビを驚かせたのかもしれない」と語った。

オーストラリアでは、ヘビによる死亡事故はほとんどない。学術誌『トキシコン(Toxicon)』に2017年に発表された研究によれば、オーストラリア国内でヘビに噛まれて入院する人は年間約55人おり、そのうち死亡例は平均して年に2件程度にとどまっている。

今回クルーズが噛まれたカーペットニシキヘビは毒を持たないため、命に関わる危険はなかった。クリスティは、クルーズがいつかまたヘビに触れる可能性も否定していない――もちろん本人が望むなら、という前提だ。

「子供たちはこれまでにも何度かヘビを抱いたことがあって、今まで問題が起きたことはなかった。ある程度は、ヘビが穏やかで扱われることに慣れているという前提のもとで、飼育員を信頼している部分もあると思う」

「でも相手は野生動物であって、予測できない存在だということが今回でわかった。しばらくヘビに触ることはないと思うけれど、クルーズが『また挑戦したい』と言うなら、私たちは応援するつもりです」

Reference

Welton, R. E., Liew, D., & Braitberg, G. (2017). Incidence of fatal snake bite in Australia: A coronial based retrospective study (2000-2016). Toxicon, 131, 11-15. https://doi.org/10.1016/j.toxicon.2017.03.008

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