<欧州で相次ぐ選挙で、ロシアによる偽情報工作や干渉が注目を集めている。だが、右派ポピュリスト勢力の台頭は外部からの操作ではなく、内発的な民意の表れだ。ロシアの影に目を奪われるあまり、自由民主主義が直面する根源的な危機を見落としてはいないだろうか>


▼目次
1.「ロシアの陰謀」では片づけられない──民意が動かす欧州の右傾化
2.真の脅威は「外」ではなく「内」にある──民主主義の現実への不在

最近の欧州での選挙には、ロシアによる妨害と偽情報拡散の影が常に付きまとう。9月28日に行われた議会選で親欧米派が勝利したモルドバでも、10月初旬の下院選で富豪のアンドレイ・バビシュ前首相率いるポピュリスト政党が第1党となったチェコでも、ロシアによる選挙妨害の脅威は現実のものとなっている。

だがロシアの動きに執着しすぎると、もっと根深くて厄介な状況を見失うことになる。それは右派ポピュリストや民族主義者が真に大衆の支持を得ているという事実だ。

「ロシアの陰謀」では片づけられない──民意が動かす欧州の右傾化

©Project Syndicate

マチェイ・キシロフスキ

ウィーンのセントラル・ヨーロピアン大学准教授(法学)。研究対象は、法規制などマーケット以外の分野へのイノベーション戦略の応用。多くの媒体に東欧地域の政治経済に関するコラムを寄稿。

◇ ◇ ◇
記事の続きはメディアプラットフォーム「note」のニューズウィーク日本版公式アカウントで公開しています。

【note限定公開記事】ロシアの影に隠れた「本当の脅威」...欧州右派ポピュリズムの自律的な台頭


ニューズウィーク日本版「note」公式アカウント開設のお知らせ

公式サイトで日々公開している無料記事とは異なり、noteでは定期購読会員向けにより選び抜いた国際記事を安定して、継続的に届けていく仕組みを整えています。翻訳記事についても、速報性よりも「読んで深く理解できること」に重きを置いたラインナップを選定。一人でも多くの方に、時間をかけて読む価値のある国際情報を、信頼できる形でお届けしたいと考えています。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 米中の興亡
2026年5月26日号(5月19日発売)は「米中の興亡」特集。

首脳会談で合意した「建設的戦略安定関係」で優位に立つのは、アメリカか、中国か

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます