[ウェリントン 12日 ロイター] - ニュージーランドのアーダーン首相は12日、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)に伴う国境閉鎖を段階的に解除する取り組みの一環として、来年初めからリスクの低い国を対象にワクチンを接種した渡航者の入国を隔離なしで認める計画を明らかにした。
2022年第1・四半期にリスクの程度(低・中・高)に応じて入国条件を設定する新たなモデルに移行するという。
ワクチンを接種した低リスク国からの渡航者は隔離なしでの入国が可能になる。一方、中リスク国からの渡航者は、自己隔離か、隔離用ホテルでより短い期間滞在することになる。高リスク国からの渡航者、未接種の渡航者は引き続き14日間の隔離が求められる。
今年10─12月に一部接種完了者が試験プログラムに参加できるようにする。
アーダーン首相は「今はまだ完全に解除できる状態ではない。自信を持ってできるだけ確実な方法で進められるよう注意深く慎重に行う」と語った。
NZはウイルスを完全に封じ込める厳しい政策を通じて感染拡大をうまく抑制。これまでの感染者は2500人、死者は26人にとどまる。
<国内接種を加速>
NZの接種完了者の割合は21%強にとどまり、他国に比べて低い。
アーダーン首相は、接種対象者全員が9月1日までに予約できるようにするなどして接種を加速すると説明した。
野党からは「接種がようやく進み始めたが、それでも接種率は経済協力開発機構(OECD)で最下位、世界で120番目だ。新たな変異株リスクが高まっていることを考えると好ましくない状況だ」との声が出ている。