深刻な副作用は報告されなかった

臨床試験の治療群では、膝にかかる負荷を示す「膝内転モーメント」が統計的に有意に低下し、軟骨の健康状態に関連するMRIの指標にも明確な改善が見られた。

深刻な副作用は報告されなかったが、治療群、対照群の両グループとも、数人が痛みの増加を理由に研究から離脱した。

ウルリッチは実験参加者の反応は非常に前向きだったと言い、本誌にその喜びの声を共有してくれた。ある参加者はこう語っている。

「薬も必要ないし、装置をつけるわけでもない。ただ、体の一部を少し変えただけだ。それがこれからの人生にずっと役立つと思うと、本当に嬉しい」

【参考文献】

Scott D. Uhlrich, PhD, Valentina Mazzoli, PhD, Amy Silder, PhD, Andrea K. Finlay, PhD, Feliks Kogan, PhD, Prof. Garry E Gold, MD, Prof. Scott L. Delp, PhD, Gary S. Beaupre, PhD, Julie A. Kolesar, PhD. Personalised gait retraining for medial compartment knee osteoarthritis: a randomised controlled trial. The Lancet Rheumatology, Available online 12 August 2025.

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 米イラン合意 トランプの密約
2026年6月30日号(6月23日発売)は「米イラン合意 トランプの密約」特集。

イランが有利に見える14項目の覚書にはアメリカとの「談合」が隠されている

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます