「人工的な物質が体内に埋め込まれた」と通報していた
ブラウンは統合失調症と診断されており、妄想的な行動が継続的に記録されている。今年1月には、「人工的な物質」が体内に埋め込まれ、それが食事や歩行、会話を支配していると何度も911番に通報したとして「緊急通報システムの濫用」で逮捕された後に釈放された。
一方、被害者となったザルツカさんはロシアとの戦争から逃れるため、母ときょうだいと共にウクライナからアメリカにやってきた。家族によると、彼女は渡米後すぐに英語を習得し、現地の生活に順応していたという。
事件当時、列車に乗り込んだザルツカさんは、イヤホンを付けてスマートフォンを見ながら、ブラウンの目の前の席に座った。数分後、ブラウンはポケットからナイフを取り出し、立ち上がって彼女を後ろから複数回刺し、その様子は監視カメラにもはっきりと映っていた。
遺族の代理人は次のような声明を公開した。「言葉にできないほどの悲しみに暮れている。イリーナは平和と安全を求めてこの地に来たのに、あまりにも残酷な形で命を奪われた。その夜、ライトレール列車に乗っていた誰もが被害に遭う可能性があった。二度とこんなことが起きないよう、私たちは尽力する」
なお、ドナルド・トランプ米大統領は、今回の事件を受けて迅速な裁判と死刑を求めている。ブラウンが有罪となれば、最高で終身刑または死刑に処せられる可能性がある。次回の出廷は9月19日に予定されている。