記者が続けて、この事件後に北朝鮮と接触したかを尋ねたが、トランプは答えなかった。本誌が国防総省に問い合わせた際の返答も「コメントなし」だった。

作戦の実行役には、ウサマ・ビンラディン殺害で知られる米海軍特殊部隊「SEALs(シールズ)」の中でも最精鋭とされる「SEALチーム6」のレッド中隊が選ばれ、この作戦のために数カ月にわたる訓練が行われた。

特殊作戦全体の指令塔「統合特殊作戦コマンド(JSOC)」の一翼を担うSEALチーム6は陸軍でいえばデルタフォースに相当する存在で、機密作戦を数多く手がけてきた。国防総省やホワイトハウスがその任務について公式に語ることはほとんどないが、ビンラディン殺害後に広く知られるようになった。

さらにNYTは、彼らが世界各地で民間船を装ってスパイ活動を行い、企業社員に偽装して潜入し、あるいは男女ペアで大使館に潜り込んでアメリカが追跡する標的を狙ってきたと伝えている。

トランプは大統領1期目にも北朝鮮との核合意を模索し、2018年に共同声明を発表したが、完全な非核化には至らなかった。2期目の今も対話を試みているが、北朝鮮側はトランプからの書簡を拒否するなど、関係改善の糸口は見えていない。

【随時更新】トランプ2.0
▶▶▶日々アップデートされるトランプ政権のニュース&独自分析・解説はこちらから

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 世界宗教入門
2026年5月5日/12日号(4月28日発売)は「世界宗教入門」特集。

イラン戦争の背景にある三大一神教を基礎から読み解く[PLUS]宗教学者・加藤喜之教授の「福音派」超解説

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます