ドラマ『零日攻撃 ZERO DAY ATTACK』場面写真
戦争が迫るなかで分断や情報戦、政治闘争が ©ZERODAY CULTURAL AND CREATIVE COMPANY LIMITED.

──台湾や台湾文化に対しては、もともとどんな印象を持っていた?

エドワード・ヤン(監督)の作品は昔から好きでした。ただ自分でも不思議なことに、台湾のみならず距離の近いアジア圏の作品を通してのほうが、遠い国の作品よりも僕は「そんなことがあるのか?」と驚かされることが多かったです。

戦後の日本はアメリカに影響を受け、映画もアメリカの劇作の仕方をまねてきた部分が大きい。だからなのか、僕はアメリカ映画に、あまり驚きを感じたことがなくて、むしろアジア圏の作品に対してのほうが、自分の想像の範疇(はんちゅう)外に行けるのではないか、という感覚があります。

──実際に台湾で撮影をして、その感覚は満たされたか?

いろんな国と渡り合ってきた台湾の人々にとって、今これが最もホットなテーマであること、それをフィクションの物語として打ち出そうとしている姿に「この人たち、すごく熱いぞ」と思わされました。彼らの内から出てきた物語に、彼らのDNAが入っている気がしたんです。

そんな彼らの姿を見ながら、自分の想像の範疇外に行ってみたいという自分の気持ちが、どう接続できるかと考えながら、現場にいた気がします。

一方で、台湾は、どこかノスタルジックな気持ちになるんです。例えば赤いレンガ1つ見ただけで、「これは、この時代の、こういうものなんだな」などと思いを巡らせました。

「高橋、なんだか機嫌が悪いぞ」と言われることもない
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