台湾ドラマ『零日攻撃 ZERO DAY ATTACK』に出演した高橋一生
台湾では主張も議論もしやすい環境を実感 HAJIME KIMURA FOR NEWSWEEK JAPAN

──この大規模プロジェクトに参加した最大の動機は?

僕はプロジェクトの大小には、あまり関心がないんです。本作に限らず、自分自身が入れ込めるシーンが一瞬でもあるかどうかが判断基準の1つ。

今回は、エピソード3のラストシーンが非常に好きで、「藤原というキャラクターとして、このシーンのお芝居をどうしてもやってみたい」と強烈に思えたことが大きかったです。他のエピソードの脚本は読んでいないし、まだ見ていないです。

──当該シーンの撮影を振り返り、どんなことが思い出されるか?

ちょっとした笑い話なんですが、実際に撮影を重ねていくなかで、現場でそのラストシーンの構成が変わってしまったんです。

脚本を読んで受けたイメージでは、「全てが混沌としたカオス状態のスタジオの中で、(キャスターで元恋人の)夏ちゃん(夏宇珊、シャ・ユーシャン)を演じるシンディ(連俞涵)と僕が2人、時が止まったように近くで見つめ合っている」というシーンでした。

しかし完成版は、報道するキャスターとそれを見る側の人間として、ガラスを隔て、少し離れた所で見つめ合う構成になっていました。間に遮断する1枚のガラスがあることが、僕にとっては非常に大きな変化だったんです。

そうなるとシーンの作り方からして状況が変わってしまうので、かなり現場で話し合いを重ね、みんなで納得の答えを出した結論が、現在のラストシーンです。カオス状態にある意味、リアリティーが感じられるとも言えるんじゃないかと思います。

脚本に表れる「生々しさ」
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