就任早々の危機と改革

ウェブスターがソウルサイクルに加わったとき、フィットネス業界は新型コロナ禍で大打撃を被っていた。しかも、CEOに就任する直前にスキャンダル報道が直撃した。

ソウルサイクルのジムでインストラクターによる差別的な言動が横行していると、オンラインメディアのビジネスインサイダーがスタッフや利用者の証言を基に報じたのだ。

元メディア企業幹部であるウェブスターは、関連記事全てに目を通した。その結果、報道が皆正しいというわけではないと判断したが、こうした疑惑が報じられた背景には会社の体質があると考えた。

そこで社内調査を実施し、新たに重視する価値観を打ち出した。しかも言葉だけでなく、その価値観を実践に移した。それに伴い、一部の従業員を失うこともいとわなかった。「実際の行動に反映されない価値観に意味はない」と考えていたからだ。

ウェブスターは毎晩、頭の中で自分の言動を振り返って自己評価している。職場のメンバーともっと良質なコミュニケーションが取れたのではないか、もっと生産的な形でメンバーと関われたのではないか、などと反省するのだ。

しかし、自分が下した決定が正しかったかどうかを省みることはほとんどないと言う。

自信満々である必要はない
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