さらに、外部環境も深刻なリスクをはらんでいる。何よりドナルド・トランプ米大統領の保護貿易政策のおかげで、石油や農産物などの輸出収入は減少し、外貨準備の積み増しや投資誘致を目指すミレイの取り組みを難しくしている。
英誌エコノミストは「トランプの経済的瀬戸際政策が、投資家をリスク回避に走らせている」と報じ、IMF融資に依存し、ペソが過大評価されたままのアルゼンチンが外的ショックにきわめて脆弱だと警鐘を鳴らした。
それでもミレイはアルゼンチン経済が確実に回復への道を歩んでいると信じている。テレビに映る彼は、いつもの決まり文句を繰り返している。「世界はもうすぐ、中国並みの成長ではなく、アルゼンチン並みの成長を語るようになるだろう」
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米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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