アメリカを越えて広がる展開

エンジェル・スタジオは現在、170カ国以上にギルド会員100万人を抱えており、制作体制を拡充するだけでなく、アメリカ以外への展開にも力を入れている。

2024年には、イギリスの「Kova Releasing」と提携し、『Bonhoeffer』や『The King of Kings』といった信仰を軸にした映画を共同で配給した。

映画『Bonhoeffer』予告編

最新シリーズ『Testament』は『使徒言行録』を現代的に再解釈した作品で、イギリスで撮影されている。今後数か月の間に、他にも複数の作品がイギリスやアイルランドで制作される予定だ。

『Testament』予告編

ハーモンは、このシリーズが世界中の観客とつながる理由を「宗教的芸術を各地の文化がどう"自分たちのもの"として受け入れるか」にあると見ている。

「アフリカに行けば、イエスと使徒たちはアフリカ人として描かれる。インドではインド人の姿になる...人々はイエスを、自分たちが理解できる文脈の中に受け入れる」と彼は説明した。

『Testament』は聖書のテーマをディストピア的な世界観に置き換えた作品。「この世界は・・・これまでのイエスを描いた映画とはまったく違う」とハーモンは語っている。

ギルド会員を倍増させる計画や、将来的な株式上場の可能性も視野に入れながら、エンジェル・スタジオはさらなる拡大に向けて動いている。『Testament』は6月8日から、angel.comおよびAngel TVとモバイルアプリで配信される。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 米中の興亡
2026年5月26日号(5月19日発売)は「米中の興亡」特集。

首脳会談で合意した「建設的戦略安定関係」で優位に立つのは、アメリカか、中国か

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます