2023年には、バービーが60年以上にわたって「運命の相手」とされてきたケンとの関係を拒絶するという展開が描かれた。

こうした微細な変化に加え、より直接的なメッセージも登場している。たとえば、2024年刊行の書籍『This American Ex-Wife』では、結婚を「日常に潜む恐怖」や「暴力的な牢獄」として退けるべきだと主張している。

さらに、過去2年間にわたり「Hulu」で高視聴率を記録しているリアリティ番組では、結婚中の不倫や「MomTok(育児系TikTok)」の妻たちによる過激な言動が描かれ、伝統的な家父長制からの解放として注目を集めている。

こうした動きの中で、結婚や家庭は「目指すべき人生の形」としての魅力を失いつつある。プリンセス映画の変化と呼応するように、私たちの文化そのものも結婚に対する志向を失ってきた。

しかし、そんな風潮にもかかわらず、2023年にアメリカ人が「好きなプリンセス」として選んだのは誰だったか? ほぼすべての年齢層で選ばれたのは、なんとシンデレラだった。つまり私たちは今なお、結婚で物語が締めくくられる古典的なプリンセス・ロマンスに惹かれているのかもしれない。

女性に自立や教育、リーダーシップを教えることはもちろん重要だが、「ひとりで生きる人生」を理想化することが、個人や社会にとって最善とは限らない。

Z世代の最大の恐怖は「離婚」
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