その中に、「質問のテーマからずれた回答をして、NASAに好印象を持たせるような材料を記者に提供すること」というものも含まれていた。

数人の男性宇宙飛行士が宇宙空間での勃起について語っているのを別にすれば、NASAは性的な話題に関してはおとぼけを決め込んでいる。

NASAのある報告書では、宇宙飛行士たちがセックスをしないように、火星へのミッションは全て女性宇宙飛行士で行うべきだと提言している。女性同士がセックスをしないと思っているのだろうか。

それにマスターベーションの件もある。その気になれば、こっそり行う方法を見いだす人がいるに違いない。

ちなみに微小重力もしくは低重力の環境では、2人の人間が体を押し付け合おうとすると、お互いから離れてしまう。もしも宇宙ステーションでセクシーな時間を過ごそうと思えば、電話ボックスくらいのサイズの寝室を利用することになるだろう。

寝室の壁に取り付けてある小さな寝袋の中に2人で入ったり、2人の体が離れないように縛ったり、壁に手足を突っ張って体を固定したり。実にエキサイティングだ。

宇宙空間でのセックスについて研究すべきだと科学者たちは主張してきたが、いまだに実現していない。『無重力SEX 2001年絶頂の旅』(1999年)というSFポルノ映画があるだけだ。

しかし、私は確信している。宇宙飛行士たちは宇宙ステーションでセックスをしている。NASAは決して認めようとしないだろうが。

©2025 The Slate Group

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