価格に関しては、地域や買取業者の規模によって買取価格が異なる。大手の買取業者は比較的安定した買取価格を提示することが多いようだが、小規模な業者は競争力を高めるために高い買取価格を提示することがあるという。

そもそも、アルミ缶はリサイクル率が非常に高い。アルミ缶リサイクル協会の2023年度のデータによると、日本で消費された飲料用アルミ缶のうち約97.5%が再生利用されている。

アルミ缶には、「アルミ缶からアルミ缶へ、何度も生まれ変わることができる」特徴があるという。

また、リサイクルで回収されたアルミ缶から再生地金を作るときのエネルギーは、原料から新しいアルミ缶を作るのに必要なエネルギーの約3%に過ぎず、環境保護の面からも重要だ。

ホームレスたちのアルミ缶収集は、わずかな割合とはいえ、ある意味で日本の役に立っているとも言えるのではないだろうか。

(編集協力:中川弘子)
[筆者] 趙海成(チャオ・ハイチェン) 1982年に北京対外貿易学院(現在の対外経済貿易大学)日本語学科を卒業。1985年に来日し、日本大学芸術学部でテレビ理論を専攻。1988年には日本初の在日中国人向け中国語新聞「留学生新聞」の創刊に携わり、初代編集長を10年間務めた。現在はフリーのライター/カメラマンとして活躍している。著書に『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』(CCCメディアハウス)、『私たちはこうしてゼロから挑戦した──在日中国人14人の成功物語』(アルファベータブックス)などがある。
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