[シドニー 14日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)のロウ総裁は14日、議会証言の質疑応答で、国内銀行システムの安定性に関する懸念は全くないと述べた。

国内最大のコモンウェルス銀行(CBA)<CBA.AX>は、2万件近くの住宅ローンが、新型コロナウイルスの特別失業支援措置を受けている人に貸し出されていると明らかにしている。

ナショナル・オーストラリア銀行<NAB.AX>も、顧客の多くは先行きが見通せない状態で、住宅ローンの繰り延べ返済手続きをした顧客で返済を再開した人は16%程度にとどまっていると発表している。

アナリストは、銀行の収益は今後悪化し、特に、新型コロナの失業給付金が終了する年末以降、ローン関連損失の拡大や利益・配当の縮小が見込まれるとしている。

一方、ロウ総裁は「銀行システムの安定性への懸念は全くない」と述べ、新型コロナ危機が始まった時の国内銀行の資本は過去最高の水準だったとし、信用や国が必要としている物を提供できるしっかりとした状態にあるとの見方を示した。

その上で、それよりも深刻な問題は、新型コロナによる失業や所得の減少だと指摘した。

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