法的に定められた5日間の保留期間のあいだ、何度も飼い主への連絡を試みたが、返事はなかった。やがてルナは里親募集に回された。

ルナが手放された理由が何であれ、それが「問題行動」によるものでないのは明らかだった。

「彼女はとても賢く、しっかりしつけられている犬でした」とパウエル氏。「おすわり、お手、伏せもできたし、ドアの前ではきちんと座って開けてもらうのを待つんです」

10歳という年齢で保護施設に入ったルナ。これまで快適な家庭で暮らしていたようにも見える彼女にとって、環境の変化は大きなストレスになるはずだった。だが、ルナはたくましかった。

「すべてを踏まえれば、ルナはとても落ち着いて施設で過ごしてくれました」とパウエル氏。「スタッフたちはみんな彼女が大好きでした。ケンネル(犬舎)ストレスの兆候も全く見られなかったんです」

ピンクの毛並みは、かつての「幸せな暮らし」を思わせると同時に、彼女の新たな出発にも貢献した。

「その毛色が、彼女を目立たせたんです」とパウエル氏は言う。

「ピンク色の靴」を履いた救世主
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