男女の違い

また、女性の被験者は男性よりも脳の活動の変化が大きいことが分かり、スクラロースが性別によって異なる影響を及ぼす可能性も示唆された。

研究チームは現在、どの世代よりも多くの砂糖や人工甘味料を摂取する、子どもや青年など若年層の脳の影響の追跡調査を始めている。

 

「この時期の脳は特に影響を受けやすいため、介入が重要な時期になる可能性があります」とペイジ准教授は述べる。

アメリカでは人口の約40%が人工甘味料を定期的に摂取している。しかし、ペイジ准教授は本誌の取材に対して次のように述べる。

「糖類の摂取は総カロリーの10%未満に抑えるべきであり、砂糖の代替としてノンカロリー甘味料を使用すべきではありません。全体的な甘味の摂取量を減らすことが、よりよい代謝と健康につながります」

また、「世界保健機関(WHO)」は2023年5月、スクラロースなどのノンシュガー甘味料が2型糖尿病、心疾患、死亡リスクの上昇、体重増加との関連があるとするエビデンスを挙げ、ダイエット目的での使用を推奨しないと発表している。

【参考文献】

Chakravartti, S. P., Jann, K., Veit, R., Liu, H., Yunker, A. G., Angelo, B., Monterosso, J. R., Xiang, A. H., Kullmann, S., & Page, K. A. (2025). Non-caloric sweetener effects on brain appetite regulation in individuals across varying body weights. Nature Metabolism.

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