──会話内容が開示されないとなると、本当に効果が出ているのか不安に思う企業もあるかもしれません。AIならではの「ハルシネーション」などへの対策はどうなっているのでしょうか?

大塚 その点は非常に重要なご懸念だと思います。AIMYでは、企業ごとに事前に提供いただいた情報──たとえば企業のバリュー、行動規範、社員に目指してほしい「あるべき姿」など──をインプットすることで、AIが大きく的外れな方向に進まないようにセットしています。

──パンデミック以降、ウェブツールに対する抵抗感がかなり薄れてきたように感じます。CoachHubとしても、その変化を実感される場面はありますか?

大塚 はい、まさにおっしゃる通りです。私たちもAIMYを正式リリースする前に、ユーザーテストやベータ版を通じて多くの方々に試していただきました。そのなかで見えてきたのは、想定以上にAIとの対話に対する抵抗感が薄れていたことです。

実際、使い始めるとすぐに慣れていく方が多く、人間の適応力の高さを改めて実感しました。日本でも、数年前までは「Zoom」での会議さえ一般的ではなかったことを考えると、AIシフトもスムーズに進むのではないかと思っています。

──では、人間のコーチとAIコーチAIMYの役割分担や共存について、どうお考えですか?

大塚 この点はとても重要なテーマです。「AIMYが人間のコーチを置き換えるのではないか」と聞かれることもありますが、私たちはまったく逆の考え方をしています。

現在、CoachHubには世界中で3500人以上の認定コーチが登録しており、皆さん国際資格を持ち、マネジメント経験など一定の基準を満たした方々です。このコーチの力を届けていくことが、私たちの第一の使命です。

その一方で、人間のコーチのリーチが届かない、いわゆる非管理職や現場のスタッフといった「残りの80%」の層には、AIMYを通じてコーチングを届けるという役割分担を想定しています。この棲み分けが非常に重要だと考えています。

日本では大手企業が続々導入
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