──CoachHubでは、そのコーチングをより幅広い層に届けるという方針なのですね?

大塚 その通りです。今日のテーマにも関わってくるのですが、たとえオンラインであっても、人と人による1対1のコーチングにはスケーラビリティの限界があります。では、非管理職や現場で働く方々など、残りの80%にあたる人たちにどう届けるのか──そこが次の大きなチャレンジでした。

そこで、今回私たちはAIというテクノロジーを活用して、この課題に取り組もうとしています。

──そこで発表されたのがAIMYですね? 詳しく教えていただけますか?

大塚 AIMYは、これまで人間のコーチとコーチーとの対話によって提供されていたコーチングを、AIによって代替することを目指した、いわゆる「AIコーチ」です。

従来のチャット型とは異なり、AIMYは会話形式のインタラクションを特徴としています。AIMYの特長は、コーチングに特化して開発されている点です。受講者一人ひとりのチャレンジ、組織としての目標などをふまえて、内容がパーソナライズされていきます。時間や場所にとらわれることなく、24時間いつでもアクセスできる「自分専用のAIコーチ」としてご活用いただけるのが大きなメリットです。

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CoachHub株式会社 代表取締役 大塚涼右氏

──これまでのコーチングは管理職層が中心だったと思いますが、AIMYではどういった方々への利用を想定されているのでしょうか?

大塚 従来通り、管理職や現場のリーダーの方々に対しては、人間のコーチによるオンラインコーチングを継続して提供しています。一方で、AIMYは非管理職の方々や、これまでなかなか研修や学びの機会に触れられなかった層を主な対象としています。

たとえば、店舗スタッフの方や、工場など現場で働く方々などが想定ユーザーです。そういった方々が、自分のキャリアゴールや、組織から与えられた目標を達成するための「伴走者」として、AIMYを活用するイメージです。

具体的な例を挙げると、上司との1on1ミーティングなどで「もっと周囲と円滑にコミュニケーションを取りながら仕事を進めてほしい」といった目標が設定された場合、それをどう実現するかを考えると思います。

そのようなときに、AIMYとの対話を通じて、自分にとって必要な行動や考え方を一緒に深掘りしていきます。目標の明確化から始まり、課題の具体化、改善のためのアクションまでを伴走するかたちで支援するのです。

コーチングは、知識を得て終わるティーチングとは異なり、「行動の変容」にフォーカスしたものです。AIMYを通じて、ユーザー自身が気づきを得て、自発的な変化につなげていただけたらと考えています。

上司よりも相談しやすい「話し相手」
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