トランプは左派の味方か

尹の側近で大学の政治学教授だった金玟甸(キム・ミンジョン)は「弾劾問題の核心は、韓国がアメリカのような自由民主主義国家になるのか、それとも中国や北朝鮮、ロシアのようになるのかにある」と主張。これら3カ国の連携が及ぼす影響について不安をあおった。

極右の急先鋒である金は、保守派を駆り立てるために民族主義運動も利用。2月に入ってから開いた記者会見には、「白骨団」の異名を持つ反共青年団を登壇させた。

白骨団の呼び名は、1980〜90年代にかけて軍事独裁政権に抗議する民主化デモの参加者を暴力的に制圧した白いヘルメット姿の私服警官にちなんで付けられたものだ。

保守系の「改革新党」の代表で、かつては尹の側近だったが現在は批判派である李俊鍚(イ・ジュンソク)は、暴徒による地裁襲撃は「国民の力が白骨団を美化したことから予見できたはずの悲劇」だったのではないかと指摘した。

亜州大学の政治学教授で同大学米中政策研究所の所長を務める金興圭(キム・フンギュ)は「極右の尹支持者は、弾劾への抵抗を米中間の権力闘争に置き換えて説得力のある形で世論に訴え、目下の政治危機を尹に有利な方向に転換させようとしている」と言う。

「この方向転換によって強硬な反中路線を掲げるトランプと同盟を築きやすくなり、米政府に尹への支持を求める強いメッセージを発信しやすくなるという考えだ」

民主党は「中国寄り」
【関連記事】