最後のカードは同盟国だ。アメリカや欧州、日本、オーストラリア、韓国といった民主国家が世界のGDPに占める割合は半分以上。中国とロシア、北朝鮮がGDPに占める割合はわずか5分の1だ。
もちろん有利な手札を持っていてもゲームに勝てるわけではない。プレーヤーの手腕にも左右される。トランプが同盟国を見捨てたり、移民の入国阻止に動いたりすれば、アメリカに賭けていた火星人は賭けに負けるかもしれない。トランプ政権が戦略的バランスを正しく見極め、アメリカの有利なカードを捨てないことを祈ろう。

ハーバード大学特別功労教授。カーター、クリントン両民主党政権で国防次官補などを歴任。冷戦後のアメリカの極東安全保障構想「東アジア戦略報告」の作成に携わった知日派。著書に『ソフト・パワー』など。
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