上半身裸のアンドリュー・ガーフィールド
上半身裸を披露することも BACKGRID/AFLO

目を背けるのはやめよう。ここには、明らかなダブルスタンダードが作用している。

若い女性スターは初めから性的魅力を発揮することを要求され、ひょろっとして不格好な時期を通過することは一般的に許されない。一方で、「嫌な女」や「軽い女」というレッテルを貼られないよう、難しい綱渡りを強いられる。

いい例が、12年のアカデミー賞授賞式に出席した女優アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)が、深いスリットの入ったドレスから右脚を突き出すポーズをしたときだ。この場面はオンラインで拡散し、自己顕示欲が強すぎるとあざ笑われた。

2012年アカデミー賞授賞式でドレスから脚を突き出すポーズを取ったアンジェリーナ・ジョリー

だからこそ、ガーフィールドの誘惑パフォーマンスの後の出来事は皮肉めいていた。コメディー/ミュージカル部門女優賞を受賞したのが、映画『サブスタンス(The Substance)』に主演したデミ・ムーア(Demi Moore)だったからだ。

映画『サブスタンス』予告編

ムーアは感動的な受賞スピーチで、きれいなだけの「ポップコーン女優(popcorn actress)」と見なされ続けてきたと振り返った。美と若さに執着する年長女性を演じた『サブスタンス』のおかげで、ようやくキャリアを変革することができた、と。

見た目が武器の男たち

「パメラ・アンダーソン、デミ・ムーア──最近、カムバックの話題が豊富です」。授賞式で、ホストを務めたコメディアンのニッキ・グレイザー(Nikki Glaser)はそんな冗談を口にした。

「50歳以上の女性が主役を演じれば、返り咲き。50歳以上の男性が主役を演じれば、『おめでとう。次は(20代の人気女優)シドニー・スウィーニー(Sydney Sweeney)の恋人役だね』と言われる」

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