あくまで「歴史的かつ公正」に

アブラハム合意以前、イスラエルと外交関係を樹立したアラブの国はエジプト(1979年)とヨルダン(94年)のみ。モーリタニアも99年にイスラエルと国交を樹立したが、09年にイスラエルと、ハマスが実効支配するガザとの紛争が勃発したのを受けて条約を破棄した。

アメリカは今もイスラエル擁護の立場を崩していないが、今回の戦争は「2国家解決」に向けて国際社会の新たな動きを加速させている。

第2次トランプ政権は国際的影響力を増す非常に重要なパートナー(サウジ)との関係強化を望むだろうが、最も緊密な同盟国の1つ(イスラエル)を取り巻く状況は依然として不安定だ。

サウジは「国益にかない国益を最大化する限り、平和的解決を急いでいる。ただし、パレスチナの大義を犠牲にするわけにはいかない」と、シャヤは指摘する。

「トランプはアラブ和平イニシアチブの受け入れと支持をめぐる最終的立場を表明し、イスラエル指導部に受け入れるよう圧力をかけて、中東の戦火を消し去るべきだ」

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます