過度な飲酒が健康に悪影響を及ぼすことは以前から指摘されているが、少量の飲酒がもたらす影響は、飲むアルコールの種類によって異なる可能性がある。新たな研究で、ワインの少量から中程度の摂取は、全く飲まない場合よりも死亡リスクが低いことが明らかになった。

研究チームは、イギリスの健康データベース「UKバイオバンク」に登録された約34万人の成人を対象に、2006年から16年間にわたる追跡調査を実施。日頃の飲酒習慣が死亡率にどう影響するかを詳しく分析した。

その結果、多量のアルコール摂取は死亡率の上昇と明確に関連していた。非飲酒者や時々飲む人と比較して、多量摂取者は全死因での死亡リスクが24%、がんによる死亡リスクが36%、心臓病による死亡リスクが14%高かった。

しかし、少量から中程度の摂取量ではアルコールの種類によって結果に違いが見られた。このレベルの摂取量であっても、蒸留酒やビール、シードルを飲む人は、非飲酒者や時々飲む人に比べて死亡リスクが有意に高かった。それに対し、少量から中程度のワイン摂取は、全く飲まない、あるいは時々飲む人よりも死亡リスクが有意に低かった。

さらに、中程度のワイン摂取者は、非飲酒者や時々飲む人と比較して心疾患による死亡リスクが21%低いことも示された。一方で、蒸留酒やビール、シードルは、たとえ少量の摂取であっても、心血管疾患による死亡リスクを9%高めるという結果になっている。

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