[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ経済省が発表した2019年11月の鉱工業受注は、外需の低迷を受け、予想に反して前月から減少し、製造業の低迷がドイツ経済の成長を阻み続ける可能性を示唆した。
11月の鉱工業受注指数は前月比1.3%低下。ロイターがまとめたコンセンサス予想は0.3%上昇となっていたが、昨年7月以来の大幅な低下となった。
外需が3.1%減となり、減少率は2月以来の大きさとなった。一方、国内顧客からの受注は1.6%増加した。
ただ、10月の鉱工業受注指数は前月比0.4%低下から0.2%上昇に上方改定された。
独製造業は、さえない外需、通商摩擦や英の欧州連合(EU)離脱決定に関連したビジネスの不透明感を背景に苦境に陥っている。
11月の鉱工業受注は、大型受注を除いたベースで1.0%増。経済省は鉱工業部門の受注がここ数カ月、低位で安定していると指摘。
「同時に製造業の見通しは幾分改善した。このため鉱工業部門の活動の見通しもやや改善した」とした。
ドイツのIFO経済研究所が発表した12月の業況指数は6カ月ぶりの高水準だった。[nL4N28S2DJ]
VPバンクのエコノミスト、トマス・ギツェル氏は「製造業の悲惨な状態は継続している」と指摘。米国とイランの軍事的な緊張が高まっていることが企業にとってさらなるリスクになっているとした。
ドイツ経済の2019年成長率は0.5%と、18年の1.5%から減速したとみられている。19年の速報値は15日に発表される。
政府は20年の成長率について、営業日が増加することに支えられ、1.0%になると予想。営業日調整ベースでは0.6%成長を見込んでいる。