――昨年には、ロンドンのオークションで「ザ・マッカラン1926」が218万7500ポンド(当時のレートで約4億1000万円)で落札され、大きな話題になりました。数あるウイスキーのなかでもザ・マッカランが価値を高め続けている背景には、どのような理由があるとお考えですか?

ハイメ ザ・マッカランは創造性や革新性、類まれなるクラフツマンシップを体現するブランドであり、200年にわたり素晴らしいウイスキーをつくり続けてきました。その象徴ともいえるものが、スペイサイドで最も小さな蒸留器での蒸留や、比類なき樽へのこだわりをはじめとする「シックスピラーズ(6つの柱)」です。

ザ・マッカランの品質やそうした揺るぎないアイデンティティは多くの方に知られており、だからこそ特別なウイスキーとしての価値を感じていただけるのではないかと思います。

また、ザ・マッカランはアートをはじめとする他分野とのコラボレーションやパートナーシップをとても大切にしてきました。現在では、ウイスキーとアートとのコラボレーションなどは珍しいものではありませんが、その始まりはザ・マッカランでした。過去にはヴァレリオ・アダミやピーター・ブレイクをはじめ、著名なアーティストとの数々のコラボレーションを行ってきました。さらには、世界的なガラスメーカーのラリックや自動車メーカーのベントレー、ラグジュアリーホテルなどとのパートナーシップも、我々にとっては重要です。

ウイスキー自体の品質の向上はもちろん、そうしたパートナーシップによってブランドの価値を高める努力をしてきたことも、現在のザ・マッカランの評価につながっているのではないでしょうか。

ザ・マッカラン
2018年5月に完成した新生マッカラン蒸溜所。自然との調和を目指し、消費エネルギーのほとんどを再生可能エネルギーで調達。ウイスキーの未来を思わせる新たな蒸留所でも、伝統の「シックスピラーズ(6つの柱)」を踏襲したウイスキー造りを行う
ザ・マッカラン
エキシビションでは200周年を記念してリリースされた特別なボトルも展示された。左が、84年熟成のザ・マッカランと、新蒸留所で蒸留された5年熟成のザ・マッカランが含まれる「TIME:SPACE」(200本限定・日本未発売)。右の「TIME:SPACE Mastery」は、ザ・マッカランの卓越した原酒から14種類の樽を厳選し、複雑なレイヤーを実現したシングルモルト。日本では来年のリリースを予定
次なるザ・マッカランは生まれるか
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