[ニューヨーク 7日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対円で5カ月超ぶり高値に上昇。スイスフランに対しても3週ぶり高水準を付けた。米中の通商合意への期待が背景。中国商務省の高峰報道官は7日の会見で、両国がここ2週間の間に、貿易戦争の過程で発動した追加関税を段階的に撤廃することで合意したと明らかにした。
この報道を受けリスク選好度が高まり、安全資産の円やスイスフランに対するドル相場だけでなく、豪ドルやカナダドルなど資源通貨も押し上げられた。
ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツの首席市場ストラテジスト、カール・シャモッタ氏は「市場は完全にリスクオンモードだ。米中通商合意の公算が高まれば、米企業が直面する逆風が減ることから米経済にプラスとみられている」と指摘。このため、円やスイスフランが売られる反面、高利回り資産に向かう動きが見られていると話した。
終盤の取引でドルは対円<JPY=>で109.33円。一時は5カ月超ぶり高値の109.48円まで上昇した。対スイスフラン<CHF=>でも0.3%高の0.9956フランで、3週間ぶり高値を付けた。
豪ドルとニュージーランドドルも米中合意観測を背景に上昇。豪ドル<AUD=D3>は対ドルで0.3%高の0.6910米ドル。
主要通貨に対するドル指数<.DXY>は0.2%高の98.128。
一方、ユーロ<EUR=>は対ドルで0.2%安の1.1048ドル。一時は3週間ぶり水準に下げた。
英ポンド<GBP=>は対ドルで2週間ぶり安値を付け、終盤では0.3%安の1.2818ドル。イングランド銀行(英中央銀行)はこの日に開いた金融政策委員会で、政策金利を0.75%に据え置くことを決定したが、2人の委員が利下げを主張。また、カーニー総裁や他の委員から、世界的な景気減速や欧州連合(EU)離脱を巡る向かい風が継続する場合は利下げを検討するとの見解が示された。
ドル/円 NY終値 109.27/109.30
始値 109.10
高値 109.48
安値 109.10
ユーロ/ドル NY終値 1.1049/1.1050
始値 1.1078
高値 1.1083
安値 1.1037
*内容を追加しました。
(表はリフィニティブデータに基づいています)