[北京 9日 ロイター] - 中国国家統計局が発表した2月の生産者物価指数(PPI)は前年同月比0.1%上昇し、伸び率は1月と変わらず、2016年9月以来の低水準だった。伸び率はロイターがまとめたアナリスト予想(0.2%上昇)も下回った。
同時に発表された2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.5%上昇し、2018年1月以来の低い伸びとなった。食品価格の上昇鈍化が重しとなった。伸び率はロイターがまとめたアナリスト予想と一致したものの、今年の政府目標である3%前後に届かなかった。1月は1.7%上昇していた。
今回示されたインフレ圧力の鈍化は、中国の内需減速を表す新たな材料。中国経済が失速する中、デフレの兆候は中国政府がより積極的な景気刺激策を打ち出すのを後押しする可能性がある。
ノムラのアナリストは2月のCPI・PPI発表後に出した顧客向けノートで、最新のインフレ指標から主に2つのことが読み取れると指摘。「第1にインフレ圧力が引き続き抑制されており、おそらくそれが成長減速を反映している点。第2に、CPI上昇率は2019年の政府目標を大きく下回って推移する可能性が高く、それは今後の政策緩和余地が大きいことを示している」とした。
PPIは前月比では0.1%低下。ただ、1月(0.6%低下)ほどは落ち込まなかった。
PPIの内訳では、原材料価格が前年比1.5%低下。1月は1.6%低下していた。また、2月は生産セクターでも価格が下落した。
ここ数カ月間にわたり企業利益が減少傾向をたどる中、生産者物価が低下し続けることで多くの中国企業の利益が一段と圧迫されることになる。
CPIは前月比では1.0%上昇。
食品価格は前年比0.7%上昇。1月の1.9%から伸びが大きく鈍化した。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは前年比1.8%上昇し、1月の1.9%から伸びがやや鈍化した。