[4日 ロイター] - 米国株式市場は下落して取引を終えた。一時は米中通商合意を巡る楽観的な見方から上昇していたが、弱い内容となった米建設支出データやヘルスケア株の下落に圧迫された。
米商務省が発表した2018年12月の建設支出は予想外の減少となった。民間部門と公共部門がともに落ち込み、政府が第4・四半期の国内総生産(GDP)予想を下方修正するとの見方につながった。
米株市場は下げに転じる前、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が3月27日ごろに首脳会談を開き、正式に通商合意を結ぶ可能性があるとの報道を受けて上昇していた。[nL3N20R1VH]
米中通商合意への期待は、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げを行わないとの見方とともに、昨年12月からすでに市場の上昇を支援してきた。S&P総合500種は年初来では依然として11%超上昇している。
BNYメロン・インベストメント・マネジメントのチーフストラテジスト、アリシア・レバイン氏は「こうした期待が年初から織り込まれてきたことが、このような強気相場の一因となっている」と指摘。
「市場は中国との通商合意を見込んでおり、ニュースでやや売られれる展開がみられている」とし、最終的には合意を受けてさらに上昇する可能性があるとの見方を示した。
またレバイン氏や他の市場専門家は、S&P総合500種について、2800が主要な節目水準とみている。S&Pはこの日、一時2816.88まで上昇していた。
S&Pヘルスケア指数<.SPXHC>は1.3%急落してS&Pの主要セクターの中で最大の下落率を記録した。
医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループ<UNH.N>は4.1%値下がりし、ダウ工業株30種を押し下げた。その他の医療保険株も大幅に下落した。
ロイターは、鎮痛薬オキシコンチンのメーカーであるパーデュー・ファーマが訴訟によって多大な責任が生じる可能性に対処するため、連邦破産法11条の適用申請を検討していると報じた。同社に対しては鎮痛剤オピオイドの乱用問題を巡り訴訟が提起されている。この報道を受けて、オピオイドを扱う上場企業の株価が下落した。
S&P素材指数<.SPLRCM>は0.44%高とS&Pの主要セクターの中で最大の上昇率となった。
通信大手AT&T<T.N>は2.7%安。ロイターが入手した4日付の社員宛てメモによると、AT&Tは傘下のワーナーメディアを再編する。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.38対1の比率で上回った。ナスダックでも1.62対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約79億株。直近20営業日の平均は73億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 25819.65 -206.67 -0.79 26122.19 26155.98 25611.55 <.DJI>
前営業日終値 26026.32
ナスダック総合 7577.57 -17.79 -0.23 7636.62 7643.66 7501.56 <.IXIC>
前営業日終値 7595.35
S&P総合500種 2792.81 -10.88 -0.39 2814.37 2816.88 2767.66 <.SPX>
前営業日終値 2803.69
ダウ輸送株20種 10399.73 -62.31 -0.60 <.DJT>
ダウ公共株15種 761.44 +2.28 +0.30 <.DJU>
フィラデルフィア半導体 1363.25 +0.12 +0.01 <.SOX>
VIX指数 14.62 +1.05 +7.74 <.VIX>
S&P一般消費財 873.56 -1.41 -0.16 <.SPLRCD>
S&P素材 345.03 +1.53 +0.44 <.SPLRCM>
S&P工業 637.82 -3.06 -0.48 <.SPLRCI>
S&P主要消費財 557.96 -0.65 -0.12 <.SPLRCS>
S&P金融 438.91 -2.73 -0.62 <.SPSY>
S&P不動産 215.35 +0.88 +0.41 <.SPLRCR>
S&Pエネルギー 489.64 +0.99 +0.20 <.SPNY>
S&Pヘルスケア 1059.39 -14.35 -1.34 <.SPXHC>
S&P通信サービス 155.24 +0.04 +0.03 <.SPLRCL>
S&P情報技術 1244.15 -4.87 -0.39 <.SPLRCT>
S&P公益事業 288.68 +0.61 +0.21 <.SPLRCU>
NYSE出来高 10.41億株 <.AD.N>
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 21685 - 135 大阪比 <0#NK:>
シカゴ日経先物3月限 円建て 21685 - 135 大阪比 <0#NIY:>
*内容を追加しました。
(リフィニティブデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)