人口当たりの難民受け入れ数がEUの中で最も多い国のひとつであるスウェーデンの場合、今年の財政的なコストはGDPの0.5%に近く、他の国と比べて多くなる。一方で経済成長に対するプラスの影響は小さくなるという。

 最も多くの難民を受け入れることが見込まれるドイツについて、欧州委員会は経済への影響を個別に推計した。難民がドイツ国民と同じ水準の技能や職能を有するとの前提に立つと、難民の受け入れは16年のドイツのGDPを0.43%押し上げる。17年も0.56%の押し上げ効果が見込まれ、20年にはその効果は0.72%に及ぶという。

 しかし、GDPの増加は全てのドイツ国民を裕福にするには不十分だ。国民一人当たりのGDPは16年に0.6%減り、20年でも0.3%減る計算だ。

 難民の受け入れにより、小さいながらもマイナスの財政上の影響も発生する。難民がドイツ国民と同じレベルの技能や職能を持つとする楽観的なシナリオでも、16年にはGDPの0.25%に相当する財政的なコストが発生する。20年には財政コストは0.05%にまで縮小する見通しだ。

[ブリュッセル 5日 ロイター]
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