イラクにはかつて大きなユダヤ人コミュニティーも存在していたが、現在バグダッドに暮らすユダヤ人は10人に満たない。キリスト教徒は、自分たちもいずれ彼らと同じ運命をたどり「絶滅」するのではと危機感を強めている。

イラクのキリスト教徒たちは「私たちを癒やしてほしい」と教皇訪問を望み、教皇自身がそれに「私は懺悔(ざんげ)する巡礼者として参りましょう」と応じた。バチカンの報道官はこの旅を「愛の行為」と呼んだ。キリスト教において愛は、危険や自己犠牲なしには成立しない。歴史的な教皇のイラク訪問から読み解くべきは、こうした人々の祈りや希望であるはずだ。

朝日新聞記者は一体何を見て、人々のどのような声を聞いたのか。この記事の不見識からは、予定稿をそのまま出したかのような怠慢と、人々に対する無関心がうかがわれる。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 がん個別化医療が救う命
2026年9月15日号(9月8日発売)は「がん個別化医療が救う命」特集。

ゲノム医療から「自分に合う治療」を探す時代へ[PLUS]手記「ステージ4のがんをクスリで治す」(ジャーナリスト・金田信一郎)

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます