A:そもそもそんな進路指導が間違っています。私は長年大学で教え、願書について助言もしてきましたが、願書で「アピール」するためにバイトするなんてばかげています。ただし彼女が自主的に働く場合は別。アルバイトやクラブ活動やボランティアなどの経験を願書に書くのだったら、どういう背景なのかが重要です。

何より大事なのは、客が嫌という彼女の話を真剣に聞くこと。自分の身は自分で守るよう励ましてください。マナーの悪い男性たちに耐え、それについて自分に言い訳し、現実として受け入れ、精神的に強くなる(「ちょっとのことで」腹を立てるのをやめる)べきではありません。我慢すれば「チップを弾んでもらえる」というあなたのアドバイスに、私は腹が立ちます。

まして「辛抱して頑張り抜くのがいいことだと気付かせる」のを手伝うなんてごめんです。彼女の言うとおり、あなたは親身になってもっと助けなくては。彼女がまだ働きたいならバイト探しをするべきで、あなたはそれを誰よりも応援するべきです。

── ミシェル・ハーマン(小説家)
©2022 The Slate Group

<本誌2022年4月19日号掲載>

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