現実離れした分析ばかりが際立つ1冊
3人のうち2人は既に退陣し(さすがに安倍氏の病気による退陣、アメリカ大統領選の選挙結果まで国際金融資本が背景にある動きとは言わないと信じたい)、プーチンが自らの野心をウクライナ侵攻という形で実現させてしまった今となっては、著者の偏向したものの見方、現実離れした分析ばかりが際立つ1冊になってしまっている。
それにしても教授職にもあった著者は外交、そして安全保障について、何をどう教えていたのだろう。防衛大学校の学生は日本の安全保障を担う人材であり、教えなければいけないのは、世界標準の知だ。陰謀論に取りつかれていても、防大の学生たちに教えられるとするならば......。それは、ちょっとしたホラーではないだろうか。
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。
米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由
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