二転三転し、不安定さを増す韓国司法

とはいえ、このような韓国固有の検察・司法と民主主義に関わる考え方は、この国の今後に暗い影を落とす。今日の韓国社会は左右両派に分断されており、検察や司法は従うべき「正しい」民意を見いだすのが困難だ。だからこそ、検察や司法の決定や判断は二転三転し、不安定さを増していく。そしてその不安定さが検察や司法への信頼性をさらに損なわせることになる。

間もなく韓国の憲法裁判所が大統領の弾劾を認めるか否かの決定を下す。だが決定がどちらになっても、2つの民意のうち一方がこれを認めることはないだろう。尹をめぐる事態は、韓国の法的秩序に深刻な影響を残しそうだ。

【関連記事】
ニューズウィーク日本版 台湾有事の新シナリオ
2026年4月21号(4月14日発売)は「台湾有事の新シナリオ」特集。

米・イラン戦争で変わる地域紛争の「大前提」/石油危機を恐れるべき理由

※バックナンバーが読み放題となる 定期購読はこちら
※画像をクリックするとアマゾンに飛びます