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教皇死去を喜ぶトランプ派議員「神の手が悪を打ち負かした」の真意

Marjorie Taylor Greene says 'evil being defeated' after Pope Francis death

2025年4月22日(火)17時31分
ゲイブ・ウィスナント
米議会でトランプ大統領に手を振るグリーン下院議員

米連邦議会の共和党席から演説を控えたトランプ大統領に手を振る熱烈MAGA議員で陰謀論者のグリーン(右)(3月4日) USA TODAY Network via Reuters Connect

<「カトリック教会は『サタン』によって運営されている」が持論のMAGA派のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員が、教皇フランシスコは不法移民の支援など「有害」な政策を推進してきたと投稿>

ローマ教皇庁は4月21日、教皇フランシスコが死去したと発表した。その数時間後、米ジョージア州選出の下院議員(共和党)マージョリー・テイラー・グリーンはX(旧ツイッター)に「今日は世界の指導者に大きな変化があった。神の手が悪を打ち負かしつつある」と投稿した。

21日は教皇の死のほかにもう一つ、大きなニュースがあった。世界経済フォーラムの創設者であるクラウン・シュワブが、半世紀にわたって務めてきた同フォーラムの会長職の退任を発表したのだ。グリーンはシュワブと世界経済フォーラムについても批判的だったので、彼女にとっては「良いニュース」が2つ重なった、というわけだ。

本誌はこの件について21日朝、グリーンの事務所にメールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。

ドナルド・トランプ米大統領の熱烈な支持者であるグリーンは以前から、カトリック教会について問題発言を繰り返し、大きな批判を浴びてきた。彼女はカトリック教会が「サタン」によって運営されていると発言したり、不法移民の支援など「有害」な政策を支持していると批判してきた。2022年のインタビューでは移民を支援する慈善活動について「サタンが教会を支配している」に等しいと述べ、これがカトリックの指導者や団体の強い反発を招いた。

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