最新記事

パンデミック

ドイツ、コロナ新規感染5万0196人で4日連続の過去最多に 企業のワクチン接種義務化を容認か

2021年11月12日(金)10時45分
ドイツでの新型コロナウイルスのワクチン接種

ドイツで11日報告された新型コロナウイルスの新規感染者は5万0196人と、4日連続で過去最多を更新した。写真は7月、ドレスデンで撮影(2021年 ロイター/Matthias Rietschel)

ドイツで11日報告された新型コロナウイルスの新規感染者は5万0196人と、4日連続で過去最多を更新した。感染第4波が猛威を振るっている。

ロベルト・コッホ研究所によると、累計の感染者は489万人。死者は235人増え、累計9万7198人となった。

過去7日間の人口10万人当たりの新規感染者数は249人で、10日の232人から増加。

9月の総選挙で第一党となった中道左派の社会民主党(SPD)のショルツ次期首相候補は議会で演説し、「われわれは冬に備える必要がある」と述べて、ワクチン未接種の国民に接種を呼び掛けた。

下院はこの日、連立政権樹立を目指して交渉を進めているSPD、環境保護政党「緑の党」、自由民主党(FDP)の3党が提出したコロナ関連法案の審議を開始。3党はコロナ流行当初に発出した緊急事態宣言を25日に解除することで合意しており、ロックダウン(封鎖措置)や夜間外出禁止令も再導入せずに、屋内公共施設でのマスク着用義務といった衛生対策を強化・徹底するよう提案している。

ショルツ氏はまた、3党はワクチン接種センターを再び開設し、無料のコロナ検査も再開する考えだと明らかにした。

ライニッシェポスト紙によると、ドイツ郡評議会(DLT)のラインラント・ザガー会長は、ケータリング業界とイベント業界に対し、顧客の検査状況やワクチン接種の有無について厳格にチェックすべきだと主張した。

社会民主党の幹部がARDテレビに明らかにしたところによると、3党は、雇用主が従業員にワクチン接種や陰性証明書の提示を義務付けることを容認する案を検討している。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2021トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・誤って1日に2度ワクチンを打たれた男性が危篤状態に
・新型コロナ感染で「軽症で済む人」「重症化する人」分けるカギは?
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国産レアアースの対米輸出規制、完全撤廃の可能性低

ワールド

アラムコCEO、今年の石油需要は堅調持続 米中貿易

ビジネス

マネーストックM3、4月は前年比0.1%増 18年

ビジネス

見通しはすぐに覆る可能性、政策経路「いつでも変わり
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:2029年 火星の旅
特集:2029年 火星の旅
2025年5月20日号(5/13発売)

トランプが「2029年の火星に到着」を宣言。アメリカが「赤い惑星」に自給自足型の都市を築く日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    カヤック中の女性がワニに襲われ死亡...現場動画に映った「殺気」
  • 3
    ゴルフ場の近隣住民に「パーキンソン病」多発...原因は農薬と地下水か?【最新研究】
  • 4
    母「iPhone買ったの!」→娘が見た「違和感の正体」に…
  • 5
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 6
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 7
    「出直し」韓国大統領選で、与党の候補者選びが大分…
  • 8
    「がっかり」「私なら別れる」...マラソン大会で恋人…
  • 9
    あなたの下駄箱にも? 「高額転売」されている「一見…
  • 10
    ハーネスがお尻に...ジップラインで思い出を残そうと…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 7
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 8
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 9
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..…
  • 10
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中