最新記事

北朝鮮

北朝鮮の「控えめ」パレードを読み解く3つのポイント

2021年9月13日(月)17時10分
ロビー・グレイマー、ジャック・デッチ
スリムになって登場した金正恩

スリムになって登場した金正恩 KCNAーREUTERS

<金正恩のダイエット成功──以外のポイントは? 外交、軍事の専門家はパレードをどう見たのか>

9月9日午前0時、北朝鮮の建国73周年を祝う軍事パレードが首都平壌の金日成広場で行われた。北の核ミサイルがアメリカとその同盟国を脅かすなか、外交や軍事の専門家はパレードの映像から北の内情を読み解こうとしている。

最大の注目点は、長距離弾道ミサイルなどの大型兵器が登場せず、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の演説もなかったこと。これを国際社会に向けた和解のサインとみる向きがある一方、それは希望的観測にすぎず、戦略兵器の開発中断の兆候でもないという見方もある。

2つ目のポイントは金がスリムになったこと。ここ数年、深刻な体調不良説がささやかれていたが、どうやらダイエットが奏功しているようだ。

3つ目の特徴は......過去のどのパレードよりも分析が難しいという点だ。北朝鮮はコロナ対策で中国を含むあらゆる国境を封鎖してきた。外交官や国際援助団体のスタッフも既に国外退去しており、手掛かりとなる内部情報はあまりに乏しい。

From Foreign Policy Magazine

ニューズウィーク日本版 Newsweek Exclusive 昭和100年
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月12日/19日号(8月5日発売)は「Newsweek Exclusive 昭和100年」特集。現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

テスラ、7月のドイツ販売が半減 BYDは5倍に

ワールド

プーチン氏、米国の停戦通告に応じる可能性低い 4州

ビジネス

米EU貿易合意は「良い保険」、 混乱続くと予想=E

ワールド

香港、最高レベルの豪雨警報を継続 病院・学校など閉
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 2
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 3
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大ベビー」の姿にSNS震撼「ほぼ幼児では?」
  • 4
    こんなにも違った...「本物のスター・ウォーズ」をデ…
  • 5
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 6
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「原子力事…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    自分を追い抜いた選手の頭を「バトンで殴打」...起訴…
  • 9
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 10
    カムチャツカも東日本もスマトラ島沖も──史上最大級…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法
  • 4
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 5
    日本人の児童買春ツアーに外務省が異例の警告
  • 6
    いま玄関に「最悪の来訪者」が...ドアベルカメラから…
  • 7
    枕元に響く「不気味な咀嚼音...」飛び起きた女性が目…
  • 8
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 9
    【クイズ】1位は韓国...世界で2番目に「出生率が低い…
  • 10
    メーガンとキャサリン、それぞれに向けていたエリザ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 3
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 4
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 5
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 6
    幸せホルモン「セロトニン」があなたを変える──4つの…
  • 7
    囚人はなぜ筋肉質なのか?...「シックスパック」は夜…
  • 8
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 9
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中