[ドバイ 11日 ロイター] - サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコのアミン・ナセル最高経営責任者(CEO)は11日、ホルムズ海峡の混乱が現在のペースで続き、海峡が封鎖されたままであれば、石油市場は毎週約1億バレルの原油供給を失うとの見方を示した。
ナセル氏は「ホルムズ海峡を通る供給が途絶している限り、需要の抑制は続くと見込まれる。通常の貿易と海上輸送が再開されれば、需要は力強く回復すると予想している」と述べた
ただ、最も楽観的なシナリオでも、船舶の航路変更や遊休船舶の再稼働に時間を要するため、エネルギーやコモディティー(商品)のサプライチェーン(供給網)が紛争前の水準に戻るには数カ月かかるとの見通しを示唆。
2026年の需要の伸びについてはさまざまな予測があるものの、日量70万─90万バレル程度の需要増加が見込まれると述べた。
ナセル氏はまた、先物市場と現物市場の間には明らかな乖離(かいり)があるとし、精製マージンの強さが市場の逼迫を反映していると指摘。供給の安全確保に向けた緊迫性が、戦略備蓄や商業在庫の急速な積み増しと再構築につながると述べた。
さらに、石油業界は埋蔵量の減少に対処する必要があり、そのために資金を振り向ける必要があるとの考えを示した。