最新記事

感染第3波

東京都25日のコロナ新規感染394人 前週比107.7% 重症者41人

2021年3月25日(木)21時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

東京都は25日、都内で新たに394人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。グラフは各曜日毎の新規陽性者数の推移。

東京都は25日、都内で新たに394人の新型コロナウイルス陽性者が確認されたと発表した。

先週木曜18日の323人から71人も増加し、7日間移動平均の新規陽性者数では319.9人と前週比107.7%に増加。感染状況は徐々にではあるがリバウンドが続いている。

この日確認された陽性者の内訳は、
10歳未満:5人(約1%)
10代:16人(約4%)
20代:90人(約23%)
30代:53人(約13%)
40代:57人(約14%)
50代:55人(約14%)
60代:41人(約10%)
70代:39人(約10%)
80代:27人(約7%)
90代:11人(約3%)
となっている。また65歳以上の高齢者は99人となっており、全体の25%を占めている。

また、重症者は前日の42人に対して41人となっている。

これで東京都内で確認された陽性者の累計は118,855人となった。

PCR検査などでの陽性率は7日間移動平均値をもとに算出した23日の数値は3.7%と3月上旬から0.5%上昇している。

モニタリング会議「人流が増加すれば、第3波を超える感染拡大も」

こうしたなか、東京都は25日午後、感染症モニタリング会議を開催。緊急事態宣言の解除後に人流が増加しており、新規陽性者数の増加が続いていると分析。感染状況と医療提供体制の警戒レベルをいずれも最高レベルを維持した。

モニタリング会議で専門家は、感染状況について「緊急事態宣言が 解除され、人の流れはさらに増えている。急激な再拡大を避けるためには、制限緩和による影響を十分に確認しながら段階的に対策を講じる必要がある。第3波では、クリスマスや忘年会等の行事から感染拡大する例が見られた。卒業や人事異動の季節を迎え、歓送迎会や卒業パーティー等を通じての感染拡大に対する十分な警戒が必要である」と報告。

また「第2波では、新規陽性者数の7日間平均がピーク時の 346人から十分に減少せず、約 150〜200 人の間で 増減を繰り返した後、急激に感染が拡大して第3波を迎えた。今回は 250人を下回らずに推移し、増加に転じている。今後、第3波を超えるような経過をたどることが危惧される」とリバウンドから第4波へつながることへの危機感を示した。

一方、医療提供体制については、入院患者が24日時点で1371人となり、先週の1270人から増加傾向にあること。また重症患者数は新たな発生も続き、横ばいで推移していることなどから専門家は「通常の医療も含めた医療提供体制は、長期間にわたり厳しい状況が続いている。今一度、実効性のある感染防止対策を徹底し、重症化リスクの高い高齢者層の新規陽性者数を減らすことが重要である」と分析した。

小池知事は「今、何よりも重要なのはリバウンドの防止。都民および事業者の皆さんにはあらためて感染防止策の徹底をお願いしたい。今はリバウンド防止期間中です。あらためて感染防止の対策を徹底していただきたい」と新規感染の押さえ込みを呼びかけた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独IFO業況指数、4月は予想上回り3カ月連続改善 

ワールド

イスラエル、ラファ侵攻準備 民間人避難へテント調達

ビジネス

アングル:日銀会合直後の為替介入、1年半前の再現巡

ワールド

インドネシア中銀、予想外の0.25%利上げ 通貨下
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の「爆弾発言」が怖すぎる

  • 4

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 5

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 6

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 7

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 8

    「なんという爆発...」ウクライナの大規模ドローン攻…

  • 9

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 10

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 10

    ダイヤモンドバックスの試合中、自席の前を横切る子…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中