最新記事

感染症対策

英、コロナ死者が1日1290人で最多更新 仏は医療用マスク使用勧告へ

2021年1月22日(金)09時08分

英国で21日、新型コロナウイルス感染症による1日当たりの死者が1290人と過去最多を更新した。ロンドンで21日撮影(2021年 ロイター/HANNAH MCKAY)

英国で21日、新型コロナウイルス感染症による1日当たりの死者が1290人と過去最多を更新した。累計の死者数は9万4580人。

一方、1日当たりの感染者数は3万7892人と、前日の3万8905人から減少。ピークだった8日の6万8000人をさらに下回った。1日のワクチン接種は36万3508回に達した。

ジョンソン首相は21日、新型コロナの感染拡大抑制に向けて実施されているイングランド全体でのロックダウン(都市封鎖)措置の解除時期について、言及するには時期尚早と述べた。

フランスでは、1日のコロナ感染者が2万2848人と、前日の2万6784人から減少する一方、集中治療室(ICU)の患者数は2876人と24人増えたほか、入院数も49人増の2万5735人となった。1日の死者数は346人で、前日の310人から増加。累計の死者数は7万1998人。

ベラン保健相は21日、通常のマスクでは十分な予防効果が得られないとして、政府として国民に医療用マスクの使用を勧告する方針を明らかにした。また、ルモワンヌ観光相は、国内のスキー場のリフト運行について、2月1日の再開は困難との見方を示した。これまでスキーリゾートの営業は認められているが、リフト運行は禁止されている。

オランダ議会は21日、第二次世界大戦以降で初となる全国的な夜間外出禁止令を承認。23日以降は午後9時から午前4時30分まで外出が禁止される。期限は少なくとも2月9日まで。

スペインでは、1日のコロナ感染者が4万4357人と過去最多を更新。こうした中、イリャ保健相(カタルーニャ社会党)は2月14日に行われるカタルーニャ選挙に立候補するため、来週保健相を辞任する。



[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・新型コロナが重症化してしまう人に不足していた「ビタミン」の正体
・世界の引っ越したい国人気ランキング、日本は2位、1位は...



ニューズウィーク日本版 世界も「老害」戦争
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年11月25日号(11月18日発売)は「世界も『老害』戦争」特集。アメリカやヨーロッパでも若者が高齢者の「犠牲」に

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

野村HD、「調査の事実ない」 インド債券部門巡る報

ワールド

韓国、北朝鮮に軍事境界線に関する協議を提案 衝突リ

ワールド

バングラデシュのハシナ前首相に死刑判決、昨年のデモ

ワールド

中国、G20での高市首相との会談拒否 台湾発言を問
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生まれた「全く異なる」2つの投資機会とは?
  • 3
    「中国人が10軒前後の豪邸所有」...理想の高級住宅地「芦屋・六麓荘」でいま何が起こっているか
  • 4
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 5
    悪化する日中関係 悪いのは高市首相か、それとも中国…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    南京事件を描いた映画「南京写真館」を皮肉るスラン…
  • 8
    レアアースを武器にした中国...実は米国への依存度が…
  • 9
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 10
    反ワクチンのカリスマを追放し、豊田真由子を抜擢...…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 5
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 6
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 7
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 8
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中