最新記事

2020米大統領選

アメリカ大統領選挙、一部の郵便投票で未配達票確認 「郵政公社は確実な配達を」連邦地裁が要求

2020年11月5日(木)10時45分

米連邦地裁は4日、前日に投票が行われた大統領選挙を巡り、未配達の郵便投票を全て確実に選挙管理当局に届けるよう米郵政公社(USPS)に求めた。写真は有権者に郵送される大統領選投票用紙の箱。米カリフォルニア州で今年10月5日に撮影。( 2020年 ロイター/Mike Blake)

米連邦地裁は4日、前日に投票が行われた大統領選挙を巡り、未配達の郵便投票を全て確実に選挙管理当局に届けるよう米郵政公社(USPS)に求めた。

同地裁は3日、複数の公民権擁護団体などの訴えを受けてUSPSに対し、ペンシルベニア州中部やフィラデルフィア、デトロイト、アトランタ、ヒューストン、フロリダ州南部、アリゾナ州などの郵便処理施設で未配達の郵便投票がないか総点検を行い、見つかった票は直ちに配達するよう命じていた。

USPSは、地裁が設定した米東部時間3日午後3時の点検終了期限は満たすことができなかったとした上で、同日夜に点検作業を完了した結果、見つかった未配達票は13票で、全てペンシルベニア州で確認されたと説明した。また「選挙の期限までに票は配達された。地元選管委員会に直接票を届けるため異例の措置を講じた」と強調した。

今回の選挙では、投票日3日までの消印があれば、最長1週間後まで郵便投票の到着を受け付ける州もある。一部の激戦州ではまだ開票作業が続いており、USPSは7日まで未配達票の点検や速達ネットワークを活用するなどして、迅速な配達に取り組む。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【話題の記事】
・中国はトランプ再選を願っている
・巨大クルーズ船の密室で横行する性暴力


ニューズウィーク日本版 英語で学ぶ国際ニュース超入門
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年5月6日/13日号(4月30日発売)は「英語で学ぶ 国際ニュース超入門」特集。トランプ2.0/関税大戦争/ウクライナ和平/中国・台湾有事/北朝鮮/韓国新大統領……etc.

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

サウジアラムコ、1―3月期は4.6%減益 売り上げ

ビジネス

銀行・信金の貸出、4月は2.4%増 米関税の影響「

ビジネス

アウディ、数カ月以内の米関税明確化を期待=CEO

ビジネス

日本製鉄株が急落、利益見通しが市場予想下振れ 関税
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王子との微笑ましい瞬間が拡散
  • 3
    「隠れ糖分」による「うつ」に要注意...男性が女性よりも気を付けなくてはならない理由とは?
  • 4
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 5
    ロシア艦船用レーダーシステム「ザスロン」に、ウク…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 8
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 9
    「股間に顔」BLACKPINKリサ、ノーパンツルックで妖艶…
  • 10
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 5
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 6
    SNSにはトップレス姿も...ヘイリー・ビーバー、ノー…
  • 7
    シャーロット王女の「親指グッ」が話題に...弟ルイ王…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    ロシア機「Su-30」が一瞬で塵に...海上ドローンで戦…
  • 10
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 1
    心臓専門医が「絶対に食べない」と断言する「10の食品」とは?...理想は「1825年の食事」
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 10
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中